授業について ヒトは最も適応力に優れ、昆虫は最も繁栄した動物といわれる。ところが、ヒトや昆虫の体内にも多様な寄生動物が生きており、宿主であるヒトや昆虫と共に進化し、棲息域を広げている。カラアザールという原虫病をご存じだろうか。単細胞の原生生物が吸血性の昆虫に媒介され、この感染症はおこる。本講義では水の利用による環境の変化とそれに伴う感染症の流行について考えてみたい。生態系の豊かな土地は寄生原虫にとってもの豊かな土地であることを忘れてはならない。 今回のテーマを深めたい人のための参考文献 松本芳嗣、三條場千寿(2003)「砂漠緑地科に伴う新たな感染症の流行」(『砂漠研究13-3』201-208) 松本芳嗣、三條場千寿(2005)「環境改変による感染症流行の危機―砂漠緑化と感染症の増加―」(『地球環境10-1』56-59)
旧大陸における内蔵型リーシュマニア症(カラ・アザール)の病態疫学脳性マラリアの免疫病理学的研究