| ■ 時間・場所 |
第1日 2009.04.04 13:30-13:45
第1日 2009.04.04 13:45-14:35
第1日 2009.04.04 14:55-15:45
第1日 2009.04.04 16:05-16:55
第2日 2009.04.11 13:30-14:15
第2日 2009.04.11 14:25-15:10
第2日 2009.04.11 15:30-16:15
第2日 2009.04.11 16:15-17:10
第3日 2009.04.18 13:30-14:20
第3日 2009.04.18 14:40-15:30
第3日 2009.04.18 15:50-16:40
第4日 2009.04.25 13:30-14:20
第4日 2009.04.25 14:40-15:30
第4日 2009.04.25 15:50-16:40
第5日 2009.05.16 13:30-14:20
第5日 2009.05.16 14:40-15:30
第5日 2009.05.16 15:50-16:40
第5日 2009.05.16 16:40-16:50
東京大学大講堂(本郷キャンパス)[安田講堂] |
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| ■ 講師 |
| 第1日 |
深田 吉孝 教授 |
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嶋田 透 教授 |
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石川 幸男 准教授 |
| 第2日 |
柴崎 正勝 教授
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池田 敏彦 特任教授 |
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山口 正雄 講師 |
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佐伯 秀久 講師 |
| 第3日 |
岡田 猛 教授 |
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橋本 毅彦 教授 |
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岡本 拓司 講師 |
| 第4日 |
村山 斉 数物連携宇宙研究機構長 |
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田近 英一 准教授 |
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中須賀 真一 教授 |
| 第5日 |
井上 達夫 教授 |
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柳橋 博之 准教授 |
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松島 斉 教授 |
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| ■ 対象者 |
| 成人一般・大学生・高校生 |
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| ■ 講義の概要と予定 |
- 時刻特異的な生命現象を生みだす体内時計
動物の睡眠や植物の葉柄運動など、約24時間周期の生理現象はサーカディアンリズムと呼ばれる。この規則正しいリズムを駆動する生物時計はバクテリアからヒトまで普遍的に存在し、明暗・温度サイクルといった地球環境の周期的変化に同調できる。つまり生物時計は、一日の環境変動の中で最も有利な「特異的」時刻に生理的プログラムを実行することができる。最近の研究で、一群の「時計遺伝子」による分子時計とその同調の仕組みが分かってきた。
- 蚕と桑の特異な関係
蚕の幼虫は、桑の葉を唯一の餌として成長し、他の植物はまったく口にしない。一方、蚕に近縁の昆虫であるエリサンは、ヒマやシンジュなどの葉を餌とするが、桑の葉を食わせると成長できずに数日で死亡してしまう。このような植物と昆虫の特異的な関係は、多くの昆虫で監察され、興味深い現象である。私たちは、蚕のゲノム情報や突然変異体を利用し、桑への特異性を決めている蚕の遺伝子を明らかにしつつあるので、紹介したい。
- 蛾のプロポーズ -メスの性フェロモンとオスのラブソング-
夜の暗闇の中で活動する蛾は、どうやって「同種」の配偶者との出会いを果たしているのであろうか?蛾のメスが匂い(性フェロモン)で同種のオスを誘うことは古くから知られていたが、最近になって、誘われて来た蛾のオスが超音波のラブソングを奏でることがわかった。本講演では、メスの性フェロモンとオスのラブソングに関する最近の知見を紹介する。
- 医薬品の三次元構造 -特異的生物活性-
私達の体内で蛋白質が極めて重要な働きをしていることはよく知られている。この蛋白質を構築する原料であるアミノ酸に、左手物質と右手物質に相当する異性体が存在することは御存知でしょうか。大きな社会問題となったサリドマイドや、新型インフルエンザに対抗する医薬品として多くの注目を集めているタミフルにも左手物質と右手物質が存在します。医薬品として使用されているタミフルはそのうちの一つです。なぜでしょうか。
その理由、および左手物質あるいは右手物質のみを合成する方法について議論します。
- 薬の効果と副作用 -個特異的医療の推進-
互いに良く似ていても個人はそれぞれに違うところがある。これは薬の効果や副作用発現にも当てはまる。個々の特徴は結局遺伝子のごくわずかな違いに由来しており、最近では薬もその特徴に応じた使い方をすべきだと考えられている。では、具体的にどのようにするのか、多くの薬についてその方法論はそれぞれ発展し続けているが、完成には至っていない。新しい「医者の匙加減」と言われる個人特異的な医療の目指す方向を薬効と副作用について議論する。
- アレルギー診療の現場から
自然界の種々の物質や化合物が我々の周囲に無数に存在し、曝露されるうちに一部の個体で特定の物質に対して感作が成立し、おそらくはその一部の個体においてアレルギー反応を生じるようになる。臨床現場では身体の変調に関する様々な訴えの中から、「特異」と「再現性」に直結する情報を抽出し、「今後の危険度」および「現在の不都合」を念頭に置きつつ、「検査・治療介入がもたらす利益・不利益」の予測に基づき、提供する医療内容を我々は個別に判断している。経験談も交えつつ、我々の思考の流れを提示したい。
- アトピー性皮膚炎 -アトピー素因をもつ特異な湿疹・皮膚炎-
アトピー性皮膚炎とはアトピー素因(血液中の免疫グロブリンE抗体が高い傾向など)をもつことの多い特異な湿疹・皮膚炎であり、学童の約1割が罹患している頻度の高い皮膚疾患です。原因は完全には分かっていませんが、アレルギーの側面と非アレルギーの側面(皮膚のバリア機能の異常)の両方が関係しています。本講演では、アトピー性皮膚炎の正しい理解と治療について、最近の話題も含めながらご説明したいと思います。
- 「特異」な作品を作る方法:現代アーティストの創作プロセスと熟達化
「特異」な、すなわち独創的な、アート作品はどのように生み出されるのだろうか?現代アーティストの創作のプロセスを詳細に見てみると、アイデアの生成は単なる一瞬の思いつきによってなされるのではなく、長い時間をかけた熟達化の中で形成される創作ビジョンや、それを具現化するための認知操作や表現技法など、様々な活動がダイナミックに関り合いながら行われることがわかる。
本講義では、そのような創作プロセスについての我々の研究を紹介する。
- 科学者を魅了し悩ませた特異現象
近代科学を作り出した科学者たちは、その際に新奇な特異現象に遭遇し、それらの意味を考察することで、自然に対する古い考えを捨て、新しい科学を構想していった。そのような例として天文学者ティコ・プラーエの目撃した新星や、新世界から流入する文物などをあげることができよう。これらの諸事例の考察を通じて、近代科学の誕生、そして科学の発展にあたっての新奇な現象の果たす役割について探っていく。
- 仲間外れ、天才に挑む:土井不曇の反相対論
アルベルト・アインシュタインは、1922年の来日の際、熱狂的な歓迎を受けている。この熱狂の中、第一高等学校で教鞭をとっていた土井不曇は、かねてから準備した反相対論の議論を練り上げ、東京帝国大学での講演の際にアインシュタインに質問を行った。大学・大学院で土井の指導教官であった長岡半太郎は、来日する天才物理学者への反論を「国辱」とさえ表現し、土井周辺の人々も土井の無謀に見える企てを阻止しようと努めた。世界的に見れば、土井の反論は珍しいものではなかったが、土井が質問を決意した経緯や、土井周辺の人々の反応は、当時の日本の知識層が置かれた特異な状況をよく反映している。土井と彼の周辺の人々の動向を分析することで、第一次大戦中直後の日本の科学界の特異性を明らかにしたい。
- 宇宙の特異点、ビッグバンとブラックホール
宇宙は137億年前ビッグバンで始まり膨張して冷え続けて来たが、今わかっている物理法則ではビッグバンそのものはエネルギーが無限大の「特異点」となり、取り扱うことができない。また、ブラックホールの中心は特異点だが、うまいことにかならず観測できないようになっている。しかしホーキングによるといずれブラックホールは爆発する。そのときに特異点が現れるのだろうか。宇宙の進化から特異点の解消の研究の最先端を解説する。
- 全地球凍結イベント -地球環境の特異な変動現象-
かつて地球全体が氷に覆われていたという、きわめて特異な寒冷化現象の存在が明らかになってきた。これは「スノーボールアース・イベント」(全地球凍結イベント)と呼ばれている。約6憶、約7憶、約22億年前の、少なくとも3回生じたことが分かっている。それはいったいどのような現象であったのか、また氷に覆われた環境下で生物はどのように生き延びたのか、といった問題について、さまざまな地質学的証拠や理論的推定に基づいて考えてみたい。
- 超小型衛星による宇宙開発の特異点への挑戦
1機数百億円、開発期間5年以上という人工衛星による現状の宇宙開発は、国・大企業のみをユーザーとする非常に限られた利用にとどまり、一般の利用・産業化・商業化も広がらない閉塞状態にある。東京大学はその閉塞を打ち破るべく、20kg以下の極端に小さな衛星の開発を進め、すでに2機の衛星の打ち上げに成功した。そのような超小型衛星は通常の宇宙開発における特異的存在であるが、宇宙へ参入する「しきい」を根本的に下げ、新しい宇宙利用の道を切り拓く大きな可能性を有している。
- 法における「特異」の位置
民事法・刑事法等の分野で責任能力や過失認定などの基準を設定する場合には、法は「平均人」をモデルにした人間像を前提にしている。他方、個の尊厳や幸福追求権を謳う憲法は、人々がそれぞれ他者とは異なった「個性的な生き方」を追求することを人権として保障している。また、法は紛争処理において判断基準の定型化を志向する一方で、事案の特殊性を考慮した具体的妥当性の確保も「衡平」の名で要請している。本講演では、法と「特異なもの」とのこのような両面的・両義的関係をどのように理解し評価すればよいかについて、若干の考察を加えてみたい。
- 特異点なき宗教としてのイスラーム
仏教やキリスト教と比べた場合、イスラームの大きな特徴として、聖職者や教会制度を持たないということが挙げられる。このことを最もよく実感させるのはモスクであろう。モスクには、メッカの方角を示す窪みのほかには、崇拝の対象になるような必須のアイテムはない。一般にイスラームには、神に近づくための場所も仲介者も方法も存在しないように見える。なぜイスラームには特異な空間も制度もないのか、このあたりについて何らかの説明を与えてみたい。
- 金融危機という名の「特異」
今日、世界中が経済危機、金融危機に巻き込まれています。20世紀初頭の大恐慌以来の「特異」だといわれています。実際、数十年前までの経済学、さらには現代金融工学において、このような危機の可能性はほとんど考慮されていませんでした。よって、金融経済学者のなかにも、今日の現象を説明できず、目のうえのタンコブのように煙たがる人が、日本に大勢います。しかし、経済学の最先端では、このような危機や、バブル、クラッシュといった現象をもはや異端扱いしていません。この公開講座において、なぜバブルやクラッシュや金融危機がおこるのか、その基本原理の一端を、できるだけ簡単に解説します。
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