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「成熟」の諸相

民主主義と成熟 メディア社会


講師:林 香里 准教授

対象者:成人一般・大学生・高校生
講義実施日:2008年9月27日


シラバス
講義資料
 民主主義と成熟 メディア社会
 Chapter 1 / 3  (16:06) 
 
 民主主義と成熟 メディア社会
 Chapter 2 / 3  (14:24) 
 
 民主主義と成熟 メディア社会
 Chapter 3 / 3  (15:19) 
 
   
 講義全体を続けて見る (45:49) 

授業について
20世紀の後半ごろから、西欧を中心とした先進国の多くの知識人や思想家たちは、近代という時代を振り返って、近代の誤りはそれが規範とする思想(自由、平等、人権、理性など)に内在するのではないか、また、そのような思想的誤りがあったとすればそれは何だったのだろうかという思想レベルの批判的かつ再帰的な理論構築に着手してきました。
いま、私たちはおろらく、メディア社会の諸問題に対しても、上記のような近代社会思想批判に通底するのと同様の理論的な複雑さを持って挑まなくてはならない。私は、メディアを現代社会の倫理にかなうよう軌道に乗せるためには、19世紀に完成した「ジャーナリズムの公共的任務」という、現代から見ればやや乱暴でさえある古典的規範論そのものを、現代社会に合わせて精緻化し、現実的に機能するものに鍛え上げていかなくてはならないと考える。

今回のテーマを深めたい人のための参考文献
U・べックほか(著)松尾精文ほか(訳)『再帰的近代化 近現代における政治、伝統、美的原理』 而立書房
W・キムリッカ(著)千葉眞・岡ア晴輝(訳) 『新版 現代政治理論』 日本経済評論社

講師紹介
林 香里 准教授

東京大学大学院
情報学環

学歴  
1987年 南山大学外国語学部英米科卒業
1992年 東京大学大学院社会学研究科社会学 修士課程
1993年 ドイツ、エアランゲン・ニュールンベルク大学留学。経済・社会学部、 コミュニケーション学・政治学研究科、マスコミュニケーション学専攻
1995年 東京大学大学院人文社会系研究科社会文化研究専攻社会情報学専門分野 博士課程
2001年 東京大学大学院人文社会系研究科より 論文博士号取得(社会情報学)

職歴  
1997年 東京大学社会情報研究所助手
2001年 ドイツ、デュッセルドルフ大学東アジア研究所、
現代日本学講座講師
2002年 ドイツ、バンベルク大学社会学第二講座客員研究員・
アレクサンダー・フォン・フンボルト財団奨学研究員
2004年 東京大学社会情報研究所助教授
2004年 東京大学大学院情報学環准教授

研究テーマ
ジャーナリズム/マスメディア産業の労働環境と労働市場
「自由主義的」ジャーナリズム倫理の再検討

最近の主な著書  
「マスメディア・ジャーナリズムを支配する『最大多数の最大幸福』の最大不幸:職業倫理の検討とその刷新の可能性」 『論座』7月号, p.26-31 朝日新聞出版 2008年
「『公共性』から『連帯』へ 労働としての『メディア』と「ジャーナリズム』を考える」 『世界』7月号, p.54-65 岩波書店 2007年
『マスメディアの周縁、ジャーナリズムの核心』 新曜社 2002年

HP (ホームページ)
http://www.hayashik.iii.u-tokyo.ac.jp/