授業について 不安とうつといった心の現象は、重くなると不安障害やうつ病へといった不適応状態となるが、一方、それなりの適応的な面がある。不安やうつには不適応面と適応面という二面性があり、そのバランスをとるのが大切である。また、不安障害やうつ病になる人はそれほど多いわけではないが、軽い不安やうつは多くの人が体験している。不適応と適応のバランスを取るための心理療法の一つとして「認知行動療法」をあげることができる。認知行動療法は、短時間で大きな効果が得られることが証明されたので、欧米においてはメジャーな心理療法となっている。 今回のテーマを深めたい人のための参考文献 丹野義彦・坂本真士「自分のこころからよむ臨床心理学入門」 東京大学出版会 坂本真士・丹野義彦・大野裕(編)「抑うつの臨床心理学」 東京大学出版会 坂本雄二・丹野義彦・杉浦義典(編)「不安障害の臨床心理学」 東京大学出版会 ドライデン&レントゥル(編)「認知臨床心理学入門」 東京大学出版会
不安、抑うつ、統合失調症傾向などを対象とした発生メカニズム・予防・治療についての臨床心理学研究