| ■ 時間・場所 |
第1日 2007.04.07 13:30-13:45
第1日 2007.04.07 13:45-14:35
第1日 2007.04.07 14:50-15:40
第1日 2007.04.07 15:55-16:45
第2日 2007.04.21 13:30-14:20
第2日 2007.04.21 14:35-15:25
第2日 2007.04.21 15:40-16:30
第3日 2007.05.12 13:30-14:20
第3日 2007.05.12 14:35-15:35
第3日 2007.05.12 15:50-16:40
第4日 2007.05.19 13:30-14:20
第4日 2007.05.19 14:35-15:25
第4日 2007.05.19 15:40-16:30
第5日 2007.06.02 13:30-14:20
第5日 2007.06.02 14:35-15:25
第5日 2007.06.02 15:40-16:30
第5日 2007.06.02 16:30-16:40
東京大学大講堂(本郷キャンパス)[安田講堂] |
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| ■ 講師 |
| 第1日 |
高山 博 教授 |
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石黒 一憲 教授 |
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柳田 辰雄 教授 |
| 第2日 |
鈴木 宣弘 教授 |
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本間 正義 教授 |
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伊藤 元重 教授 |
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生源寺 眞一 教授 |
| 第3日 |
山影 進 教授 |
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近藤 豊 教授 |
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小林 和彦 教授 |
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小池 俊雄 教授 |
| 第4日 |
坂村 健 教授 |
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藤本 隆弘 教授 |
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渡辺 裕 教授 |
| 第5日 |
吉川 泰弘 教授 |
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恒吉 僚子 助教授 |
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金子 元久 教授 |
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| ■ 対象者 |
| 成人一般・大学生・高校生 |
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| ■ 講義の概要と予定 |
- グローバル化する世界
グローバル化とは人間の社会や活動が地球規模で統合される現象を指す。一方でグローバリズムとは、そのような統合や平準化を人々の利益のために推進すべきだという価値観や政治的態度を含む。両者は区別すべきものであり、ここでは現象としてのグローバル化について考察を進める。 グローバル化を推進するのは、人間の活動範囲の拡大、国境を越えた情報ネットワークの形成、グローバル市場の成立という三つの変化の流れである。複数国家にまたがるグローバル市場の中では、均一化と差別化が同時に進行し、激しい再編の波を引き起こすのである。
- グローバリゼイションと法
「市場原理万能主義」の下に、「弱きを助け、強きを挫く」という法律学の本質とは逆の現象が生じている。ノーベル経済学賞教授らも、経済学の特権は「貧困問題との対決」として市場原理万能主義を批判している。例として「アジア経済危機」は、規制緩和の声に押し切られ、その結果として危機が生じたと指摘されている。 WTOの中にも規制緩和と規制強化という矛盾する協定がある。その理由となる背景と現実を知り、そこで得られる基本的視座をしっかりと維持した上で、他ならぬ日本国内で進行中の諸々の「改革」をも主体的に見つめ直して欲しい。
- 差異と同一から見た国家、市場および貨幣
二十世紀の人類の教訓は、「資本主義生産様式は市場機構なくしては機能せず、この市場機構は自由な政治制度としか共存できない」ということである。市場に貫徹する資本の論理と政治力学から二十一世紀の国際政治経済の動態を読み解く。分析視座は国境を越える最適通貨圏と最大アイデンティティ圏で、これらの概念から西欧連合と共通通貨ユーロ、および東アジアの行方を考えます。 国家、市場 貨幣という切り口から考察を進め、貨幣については特に欧州のユーロ、北米のドルに対する東アジアの「Yuen」という共通通貨と、その意義を提案する。
- グローバリゼイションと日本農業
日本は、世界貿易機関の枠組みの下で工業品の輸出を増大させて経済発展を遂げた。多国間のWTOにしろ数ヶ国間のFTAにしろ、国際貿易の促進が日本の経済発展に果たす役割が大きいことはまず認識すべきである。しかし、貿易自由化を含めて規制緩和さえすれば、万事上手くいくというのも幻想である。特に土地賦存条件に依存する食糧生産では、努力では補えない格差がある。 食料貿易の自由化は、極端な食料自給率の低下によるナショナル・セキュリティの問題などを総合的に勘案して、バランスの取れた適切かつ現実的な水準を検討すべき問題である。
- 経済のグローバル化と日本農業のゆくえ
日本は戦後多くの農産物輸入を自由化したが、コメや麦などの重要品目は制限を維持し、国際摩擦や市場の閉鎖感の一因ともなった。日本は、関税が引き下げられることを念頭に置きながら、農業の未来を開いていかなければならない。 FTA(自由貿易協定)は現在、西のEU、東にFTAAという2極があり、アジアは3極目を目指すのか、2極のいずれかに組み込まれるのか、決断の時期を迎えつつある。アジア諸国にとって日本は魅力的な市場である。FTAは多くの途上国に成長の機会を提供するが、日本農業も新たな展開を迫られることになる。
- グローバリゼイションと世界の新しい安全
国際関係の観点からグローバリゼイションを眺めると、主権国家および国家間関係の変容という重要なポイントとともに、国家安全保障に集約していた世界の安全に関わる問題も大きな変容を見せている。国際関係の文脈では安全保障と訳されてきた「セキュリティ」について、その重要性と多様性をグローバリゼイションの中で考え直す。 一世代前から人間環境の悪化が問題視され、今日では繰り返される紛争から逃れることも目標であり、地球社会の持続可能性である「サステナビリティ」が人類の将来に関わる現在の課題である。
- グローバル化する大気汚染
中国やインドなどでエネルギー消費が急速に増加しているが、その大半が化石燃料である。化石燃料を燃焼すると発生する大気汚染物質の内、特にオゾンとエアロゾルに注目する。大気汚染物質は大気の動きによって世界をめぐり、発生源や影響の地域特定および地域間関係についてはまだ分からないことが多い。 ディーゼルエンジンはエネルギー効率が良い。そのような利点を活かしつつ温暖化と大気汚染という2つの問題に対応できるように努力する必要がある。そのような技術開発においても、日本の科学と技術力に大きな貢献が期待されている。
- グローバルとローカルをつなぐ水循環の科学
様々な水問題への危機感の高まりから、21世紀は「水の世紀」といわれている。飲み水の確保や洪水被害の軽減など、身近な水問題を解決に導くためにも、グローバルな水循環観測データと社会に必要なローカルな水情報をつなぐ地球観測データ統融合の先端科学の貢献が期待されている。 水循環は、季節及び年々の変動が大きいことが特徴である。地球温暖化が水循環変動に与える影響を理解し、定量的に評価するに当たっても、水循環の自然変動とそれへの人間活動の作用のメカニズムを理解することが不可欠である。
- 情報技術のグローバルスタンダードと国家戦略
これまであらゆる分野で米国が世界を指導してきた。グローバルスタンダードとは米国が決めたもの、という傾向にさえつながっていた。ところが近年この概念が変わろうとしている。典型的なものが米軍のCOTS戦略であり、オープンなスタンダードに合わせるという協調的姿勢が見える。情報処理のモデル自身が変わってきたためであり、ネットワーク自体が主役になろうとしている。 これからどう変わって、世の中がどうなるかについて述べる。特にトロンモデルをきっかけとして、情報モデルがこれからどう変わるのかということにも言及したい。
- グローバル化と日本の競争優位
グローバル化した経済とは、産業ごとの国際的な競争優位・劣位が顕在化する経済を指す。輸出できるものは全て輸出するという主義で突っ走ってきた日本も、「どの工業製品を残し、輸出すればよいか」という古典的な貿易論の問いかけに向き合わなければならなくなった。 筆者は「開かれたものづくり論」の立場から「設計の立地」に着目し、各国の得意とする製品のアーキテクチャの特性は異なる傾向があるという仮説を立てる。さらに、主要地域ごとに偏在する組織能力と、それと相性の良い製品アーキテクチャについて、あくまで筆者の仮説を素描する。
- 音楽文化の「グローバル化」?
「音楽は国境を越える」とはよく言われる一方、音楽は各地域や各民族に固有のものと考えられてもきた。だが実際は、世界のどこでも通用する音楽などないし、特定地域だけに固有の音楽などというものもない。普遍的な音楽、純粋な地域文化という幻想自体が、グローバル化の様々な力学の結果に他ならない。 グローバル化を西洋中心主義的悪弊と決め付けるのも一面的である。グローバル化の時代は、各地のローカル文化の新たな自己主張の時代でもある。このことは、文化とはそもそも何であるのかという根源的な問いに我々を誘っているようにも思える。
- ヒトと動物の共通感染症の流行とグローバリゼイション
ヒトと動物の共通感染症(動物由来感染症)はペストや狂犬病のように歴史的に有名なもの以外にも数多くある。科学技術は大幅な進歩を遂げたが、人類は動物由来感染症の制御にはまだほとんど成功していない。 家畜由来の感染症は、野生動物由来感染症に比べ諸々の要因で、以前とは違い、高い危険性を帯びるようになっている。野生動物由来感染症は、従来型のヒトや動物を対象とした下流としての感染症対策とは別に、野生動物及び自然宿主に寄生する病原体の生態学といった、上流の視点から研究を進め、グローバルな対策を立てることが求められている。
- 新来外国人の子供と日本の教育
外国人登録者数は年々増加し、在日外国人の出身地や日本社会との関わり方も多様化している。その中でニューカマー、オールドカマーなどの呼称が、新たに流入してきた外国人と従来からの在日人とを区別する語として用いられるようになった。ニューカマーの登場で、様々な状況や地域で新しい局面を迎えることになった。 日本社会が文化的背景が異質な人々をどう理解して受け入れるかという課題は、教育の場に象徴的に表れている。一斉に同じ事を協調して行う仕組みの中で、その異質性ゆえにニューカマーらは日本型教育の問題点を浮き彫りにさせる。
- グローバル化社会の高等教育
本来、大学は普遍的な学問の府として国境を越えるべき存在である。しかし近代国家の確立とともに国民経済の成長の道具となった。こうみればグローバル化は大学が本来の姿を取り戻すチャンスともいえる。他方、グローバル化の中で高等教育は様々なリスクに直面している。国際競争の一つの道具としての役割を与えられ、またグローバル化がアメリカ基準による統一の傾向を持っていることも事実である。 この両方の側面を踏まえて、グローバル化の時代を支える人材に何が必要かが、日本の高等教育に突きつけられた問題であろう。
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